昔は、さいたま市という漠然とした呼称はなかった。
したがって、浦和、与野、大宮といった従来の地名が市名だったころに比べ、著しくわけのわからない
さいたま市になってしまったのが私たちのような古い運転手には不愉快で、カーナビに頼らざる得ない
ことがしばしばだ。
その漠然としたさいたま市の大宮地区で、不用品の回収を承った。
依頼者は地域の住民サービスのかなめであった町内会の役員を長年務められた方で、町内会館に置けなか
った物資を住民の意向調査で廃棄してよいことになり、今回の依頼となった。
運動会の用品、書類の山、自治会の備品など、多岐にわたった。
それとは別に、防災用の備品として個人で保管されていた災害時の炊き出しの役に立つようにと自腹で用
意されていたカセットコンロ用のガスボンベも多数お引き受けした。